基礎科学 カテゴリ
2006年1月27日 第6回サイエンスカフェ
2006年1月27日 第6回サイエンスカフェ
数学は面白い ~自然のなかの形を決める原理~
講師:小谷 元子 東北大学大学院理学研究科 教授
プロフィール
小谷教授は、微分幾何学を専門とする新進気鋭の数学者です。自然科学の分野で優れた研究業績をあげた女性研究者に贈られる「猿橋賞」を「離散幾何解析学による結晶格子の研究」の研究で本年度受賞しました。著書として、「ポストモダン解析学」(ユルゲン?ヨスト、小谷元子訳、シュプリンガー東京2000年)、「21世紀の数学、幾何学の未踏峰」(宮岡礼子?小谷元子編、日本評論社2003年)などを執筆しています。
開催情報
開催日:2006年1月27日(金)
概要
自然界にある対称な形を、最小作用の原理(「自然は無駄なことはしない」ニュートン)で説明します。光の経路、蜂の巣、ギリシャ時代からある等周問題、シャボン玉など、身近な問題を取り上げます。本年度の猿橋賞の受賞対象となった「結晶格子の幾何とランダムウォーク」についても紹介します。数学はむずかしい思っている高校生や市民の方に、その誤解を解き、数学は面白くまた役に立つものだと感じていただけるように工夫した話です。