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2007年1月26日 第18回サイエンスカフェ
2007年1月26日 第18回サイエンスカフェ
すばる望遠鏡と重力レンズで探る宇宙
講師:二間瀬 敏史 東北大学大学院理学研究科 教授
プロフィール
二間瀬教授は、一般相対性理論と宇宙論が専門で、これらの分野で多くの先駆的な研究成果をあげています。これらの成果で 1998年にはフィリップ?フランツ?フォン? シーボルト賞を受賞しています。また天文学の社会貢献のための活動にも熱心で、『ビッグバンからブラックホールへ』(岩波書店)、『時間の逆流する世界』(丸善)、『だから宇宙はおもしろい』(平凡社)、『なっとくする宇宙論』(講談社)など、相対論?宇宙論に関係した一般読者向けの著書を多数執筆しています。
開催情報
開催日:2007年1月26日(金)
概要
私たちの観測できる宇宙には銀河、銀河団、超銀河団などの構造が存在しています。これらの構造ができるには暗黒物質という電磁波をまったく吸収も放出もしない奇妙な物質の存在が重要な鍵を握っています。暗黒物質は宇宙のエネルギーの約3割を占めますが、残りのほとんどは正体がまったく不明の暗黒エネルギーが占めています。この暗黒物質?暗黒エネルギーの解明、そして宇宙の構造との関係を「すばる望遠鏡」で重力レンズという現象を観測することで解明するプロジェクトが進行しています。この研究の現状をお話します。