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2006年7月21日 第12回サイエンスカフェ
2006年7月21日 第12回サイエンスカフェ
機能性食品は美味しい? ~近未来の食の確保と食品開発~
講師:齋藤 忠夫 東北大学大学院農学研究科 教授
プロフィール
齋藤教授は、食品科学が専門で、乳業会社での勤務経験を生かし機能性乳酸菌を使った新型ヨーグルトの開発研究を進めています。最近では「血液型乳酸菌」を発見し、血液型別に起こり得る疾病と腸内細菌叢との関連性の指摘が世界的に注目されています。また、ヒト腸管でのプロバイオティック乳酸菌の示す腸管付着性、抗菌活性や抗アレルギー性の発現機構を、分子レベルで解明しています。これらの世界の乳酸菌研究をリードする研究成果により日本酪農科学会賞と日本畜産学会賞を受賞しています。
開催情報
開催日:2006年7月21日(金)18:00~19:45
会場 : せんだいメディアテーク
概要
日本には長い食経験を持つ伝統的な発酵食品がたくさんあります。最近の日本では、ヒトの腸管の中で特別な機能性を発揮するプロバイオティック乳酸菌を用いた新しい機能性食品が、「特定保健用食品(トクホ)」として続々と開発され、世界でも最先端の食品科学研究が進められています。しかし、日本は先進諸国の中で特に食糧自給率が低いにもかかわらず、遺伝子組み換え作物(GMO)を受け入れず、牛海綿状脳症(BSE)の全頭検査を非常に重視します。この様な食に対して高い意識レベルを持つ国民性の議論をベースに、近未来における我が国の安心で安全な食材の確保と新たな機能性食品の開発研究との接点を皆さんと一緒に考えたいと思います。 <プロフィール> 齋藤教授は、食品科学が専門で、乳業会社での勤務経験を生かし機能性乳酸菌を使った新型ヨーグルトの開発研究を進めています。最近では「血液型乳酸菌」を発見し、血液型別に起こり得る疾病と腸内細菌叢との関連性の指摘が世界的に注目されています。また、ヒト腸管でのプロバイオティック乳酸菌の示す腸管付着性、抗菌活性や抗アレルギー性の発現機構を、分子レベルで解明しています。これらの世界の乳酸菌研究をリードする研究成果により日本酪農科学会賞と日本畜産学会賞を受賞しています。