ものづくり
2017年12月13日 第147回サイエンスカフェ
DNA,コラーゲン,ねじ,植物のつる,らせん階段のように,らせんは分子から身の回りにわたって広く見られる規則的な形状です.いろいろならせん物質の形状と機能について考えてみます.
2017年12月13日 第147回サイエンスカフェ
らせんと化学
講師:山口 雅彦 東北大学大学院薬学研究科 教授
プロフィール
福岡県出身。東京大学理学部化学科卒業、博士課程終了後、九州工業大学工学部助手?助教授、平成3年東北大学理学部化学第二学科助教授、平成9年より薬学部?薬学研究科教授。理学博士。平成26?29年まで薬学部長。有機合成化学をもとにして新しい機能をもった有機化合物の研究を行っている。
開催情報
開催日:2017年12月13
日(水)18:00~19:45 ※開催曜日に注意してください
会場 : せんだいメディアテーク
概要
DNA,コラーゲン,ねじ,植物のつる,らせん階段のように,らせんは分子から身の回りにわたって広く見られる規則的な形状です.いろいろならせん物質の形状と機能について考えてみます.
Q&A
Q. 化学ロボットの効率はどのくらいになるのか。
A. 生物は化学ロボットと見ることができますので,化学ロボットの効率は原理的には生物と同じくらいに高くなることができると考えています.
Q. ロボットや機械はエネルギーを入れて仕事をするシステムだと思いますが、化学ロボットはどのようなエネルギーを入れることになるのか。
A. エネルギーは化学物質です.エネルギーの高い化学物質から低い化学物質に化学反応を起こす過程でエネルギーを取り出します.食べ物を酸素で酸化してエネルギーを得ている生物とよく似た原理です.
Q. ラーメンはらせんか?らせんなら右向きか、左向きか。
A. ねじれたらせんのラーメンもあるかもしれません.右?左らせんどちらもあると思います.
Q. 平面でのスパイラルはあるか?3次元のことはよくわからないが、次元との関係はあるか?
A. 蚊取り線香のようなものは平面あるいは2次元のスパイラルと言えるかもしれません.この場合には不斉という現象が現れません.私たちは3次元のらせんを考えていますので,不斉現象が現れて複雑あるいは多様になります.
当日の様子