2012年 | プレスリリース
2億1500万年前の地層から巨大隕石衝突の証拠を発見~隕石衝突と生物大量絶滅の関連性の解明に期待~
鹿児島大学、東北大学、茨城大学、首都大学東京、日本原子力研究開発機構の研究グループは、岐阜県坂祝(さかほぎ)町の木曽川河床から採取された岩石試料について、ICP質量分析装置や多重ガンマ線検出装置等を用いた分析を行いました。その結果、今から約2億1500万年前の三畳紀後期という時代に巨大な隕石衝突が起こった証拠を発見しました。
三畳紀後期にはいくつかの生物絶滅イベントが知られています。その原因のひとつとして隕石衝突が考えられてきましたが、これまで世界各国の研究者が20年以上にわたり隕石衝突の証拠を探してきたのにも関わらず、今まで不明でした。本研究は隕石衝突の明らかな証拠を世界で初めて見いだしました。本成果は11月5日(日本時間11月6日午前5:00以降)の週に米国科学アカデミー紀要(オンライン版)にて発表されます。
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東北大学大学院理学研究科
教授 中村智樹(なかむらともき)
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