2013年 | プレスリリース
組織特異的自己免疫疾患の病因解明(上皮細胞の過剰な細胞死によってシェーグレン症候群が誘導される)
東北大学大学院生命科学研究科の牟田達史教授らのグループは、同大学大学院医学系研究科、理化学研究所、大阪大学のグループと共同で、転写制御因子IκB-ζ遺伝子を欠損したマウスが、ヒトの自己免疫疾患の一種であるシェーグレン症候群様の慢性炎症を自然発症すること、この慢性炎症の原因が涙腺上皮細胞で起きる過剰な細胞死によることを明らかにし、さらにこの慢性炎症が、細胞死を阻害する薬剤で治療可能なことを示しました。
これらの結果は、シェーグレン症候群などの組織特異的自己免疫疾患の発症機序の解明とその治療ヘ向けた取り組みに新たな視点をもたらす画期的な研究成果と注目され、米国科学誌「Immunity」の2013年2月28日発行のオンライン版で発表されました。
(お問い合わせ先)
東北大学大学院生命科学研究科
担当:牟田 達史(むた たつし)
電話番号:022-795-6709
E-メール:tmuta*biology.tohoku.ac.jp(* を@に置き換えて下さい)