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月起源隕石からシリカの超高圧相発見~27億年前に起きた月への小天体衝突の記録~

 東北大学大学院理学研究科地学専攻の宮原正明助教と大谷栄治教授を中心とした研究グループは、(公財)高輝度光科学研究センター、広島大学、岡山理科大学との共同研究により、地球に落下した隕石から超高圧環境でのみ生成するシリカの超高圧相(ザイフェルタイト)を発見しました。この隕石は月から飛来したもので、27 億年前に月に小天体が衝突した時にザイフェルタイトが生成されました。その際には40 万気圧以上の超高圧環境が月表層で発生しました。月では38‐41 億年前に無数の集中的な隕石衝突が起きていたことが予測されていますが、我々の発見はそうした激しい隕石衝突が月で27 億年前頃まで続いていた可能性を示唆するものです。また、月の直ぐ隣に位置する地球にも同様の激しい隕石衝突が起き、進化しつつあった地球の原始生命圏に影響を与えた可能性もあります。本研究の成果は4 月24 日(日本時間)に英国科学雑誌「Nature Communications」にてオンライン公開されます。

 

 

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[問い合わせ先]
東北大学大学院理学研究科地学専攻

助教 宮原 正明(Masaaki Miyahara)
(グローバル安全学トップリーダー育成プログラム)
電話番号:022-795-6687
E-mail: miyahara*m.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

教授 大谷 栄治(Eiji Ohtani)
電話番号:022-795-6662
E-mail: ohtani*m.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

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