2013年 | ニュース
里見ビジョンの公表
東北大学「里見ビジョン」を公表いたしました。
里見進総長が任期中の今後5年間(2013年~2017年)で目指す本学のあるべき姿(7つのビジョン)とその実現の柱となる施策や工程表を定めた「里見ビジョン」を策定しています。
里見ビジョンの公表にあたって
国立大学法人東北大学は、一世紀以上の歴史を有する総合大学として、「研究第一」の伝統、「門戸開放」の理念、「実学尊重」の精神を基に、優れた人材を輩出し、数多くの研究成果を創出して、平和で公正な人類社会の発展に大きく貢献してきました。
現在、私たちの社会は、情報通信技術の飛躍的な発展とグローバリゼーションの進行により、多様な価値観?文化が交わるボーダーレスな社会へと変貌を遂げ、地球規模の様々な課題に直面しています。一方、国内に目を転じると、急速な少子高齢化が進行する中で社会の持続的な発展?成長を実現するために、新たな価値を生み出すイノベーションが求められています。また、東日本大震災における未曾有の被害や原発事故などを目の当たりにし、従来とは異なる新たな社会の在り方を模索し、その実現の道筋を明らかにすることが急務となっています。
大学は、今、そしてこれから、何に取り組むべきでしょうか。このような時代だからこそ、私たちの大学は、日本はもとより、国際社会の安定と発展に大きく貢献していくとの決意のもと、新しい価値の創造に挑戦し続けなければなりません。そこで、国内外の動向を展望し、本学の強みと弱み、可能性を見極めて、私の任期中の今後5 年間(2013年~2017年)で目指す本学のあるべき姿(7つのビジョン)とその実現の柱となる施策や工程表をとりまとめました。
このビジョンは、東北大学を「人が集い、学び、創造する、世界に開かれた知の共同体」としてとらえ、学生?教員?職員など一人ひとりの能力を存分に発揮できる環境を整えたいという、私自身の思いを基本にしています。この多彩な構成員の力を結集することによって、「ワールドクラスへの飛躍」と「復興?新生の先導」という2 つの目標を確実に達成していきます。そのためには、総長のリーダーシップによる本部単独での施策だけでは不十分であり、全学が一丸となって将来へ向けた取組を推進していくことが必要です。私たちは、全学横断的な取組を示した「里見ビジョン」とあわせて、本学を構成する高度で多様性に富む研究科?学部、附置研究所など各組織の独自の施策を明らかにし、それらが一体となった本学の目指す姿「東北大学グローバルビジョン」を社会に提示し、その役割を果たしていきたいと考えます。
2013年8月 東北大学総長 里 見 進
問合せ先
東北大学総長室
TEL 022-217-5009