2014年 | ニュース
イギリス上院の役割と女性の政界参加は?~デ=スーザ英国上院議長が東北大学で講演~
デ=スーザ英国上院議長が2014年10月3日(金)東北大学を表敬訪問し、記念講演を行いました。
スーザ議長は本学の里見総長などと昼食をともにした後、東北大学男女共同参画推進センターを訪問しました。
本学男女共同参画委員会委員長の植木理事から同センターの説明が行われ、スーザ議長からは財源や、特に医学分野での大学での男女参画の状況についての質問がなされました。また本学総長補佐の大隅教授から、大学での女性支援プロジェクトや、サイエンスエンジェル(次世代の女性研究者である女子高校生?女子大学生に「女性研究者ってかっこいい!」を感じてもらう為に集結した、東北大学の理系女子大学院生のこと)の説明が行われると、「それなら私は上院エンジェルだわ 」とコメントし、和やかな雰囲気に包まれました。
講演では、イギリスの上院がどのような役割を担っているか説明が行われ、イギリス上院での女性の人数の変遷などに触れ、「基本的な人権を守るためにも女性の政界参加は必要であり、女性の参加はGDPといった経済効果も期待できる」と話しました。質疑応答では、女性として、上院議長として今後取り組みたいことは何か?出生率の低下についての解決策は何か?など多くの質問が寄せられました。スーザ議長は「男女とも、ここにいる皆さんが将来を担っていくのです。女性の働きやすい環境づくりも含め、変化を起こすのは誰かではなく皆さん自身です。そして、女性が立役者となれるかどうかは女性の皆さん次第です。」と会場にいる人たちにエールを送りました。
フランシス?デ=スーザ氏は、オックスフォード大学で進化モデル専攻の博士学位取得後、国際開発団体や人権団体等で要職を務め、2004年7月より上院議員となり、2011年9月、前任の議長に続き2代連続で女性議員から上院議長に選出されました。今回の来日に際し、「仙台市を訪問し東北大学で講演を行いたい」との強い希望により、来仙を記念しこの講演会を開催する運びとなりました。
(取材:総務企画部広報課 藤村由紀子)
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東北大学総務企画部広報課
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