2015年 | プレスリリース?研究成果
透明多結晶体セラミックスに、結晶化ガラス法によりポッケルス効果の発現に成功~光を操るアクティブな光デバイスが安価かつ大量生産可能に~
東北大学大学院工学研究科応用物理学専攻の山岡一樹氏(当時、大学院修士課程)と寺門信明助教、高橋儀宏准教授、藤原巧教授らは、熱処理した酸化物ガラスから得られる多結晶体セラミックス(結晶化ガラス)において、スイッチングや変調など、光の自在な操作を可能とする"ポッケルス効果" の発現に成功しました。
開発に成功した結晶化ガラスは、同グループにより実用レベルの光透過性がすでに達成されており、さらに今回の研究成果によって、安価で量産性に富み、かつファイバー形状への成形性に優れるというガラス材料の特徴に加え、結晶機能も同時に活用することが可能となりました。このように、結晶化ガラスはガラスと結晶という全く異なる構造を有する両材料の特徴を併せ持つ画期的な材料であり、これまでの結晶デバイスに置き換わり、ファイバーネットワークとの整合性の高い革新的なアクティブ光ファイバー型デバイスなど、新デバイス開発や高度機能化が大いに期待されます。
本研究の内容は、英国オンライン科学誌「Scientific Reports」(7月17日)に掲載されました。
図.(a)フレスノイト型Sr2TiSi2O8単相からなる完全表面結晶化ガラスの偏光顕微鏡写真。前駆体ガラスの両方の表面から内部に向かって単結晶ドメインが成長する。
図.(b)単結晶ドメイン中の透過型電子顕微鏡写真。過剰に添加されたSiO2がナノサイズの非晶質粒子としてドメインに凍結されている。
問い合わせ先
<問い合わせ一般>
東北大学工学研究科?工学部情報広報室
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E-mail: eng-pr*eng.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)
<研究に関すること>
藤原 巧(フジワラ タクミ)
東北大学大学院工学研究科 応用物理学専攻 教授
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Tel: 022-795-7964
E-mail: fujiwara*laser.apph.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)