2016年 | ニュース
東北みらいプロジェクトレクチャーシリーズ「地球と宇宙の「謎」に挑む」を開催しました
平成28年3月19日(土)東北大学川内キャンパス 文科系総合講義棟2階大講義室において、中村智樹教授(本学大学院理学研究科)、中村正人教授(JAXA宇宙科学研究所)、吉田和哉教授(本学大学院工学研究科)、3名による講演会 東北みらいプロジェクトレクチャーシリーズ「地球と宇宙の「謎」に挑む」を開催しました。会場は、老若男女の聴講者で埋め尽くされ、大変なにぎわいを見せていました。
はじめに、中村智樹教授の講演では、小惑星探査機「はやぶさ」のカプセルからの回収サンプルを分析していく過程について、実体験者ならではの苦労を交えながらのお話をいただきました。小惑星イトカワの微粒子分析や、現在進行中の「はやぶさ2」から回収予定のC型小惑星リュウグウのサンプル分析によって、太陽系の惑星や地球の生物の成り立ちについて明らかにしていきたいという展望も聞くことができました。
満員の聴講者でにぎわう会場
聴講者の笑いを誘いながらご自身の経験をお話しされる中村智樹教授
続いて、中村正人教授からは、現在進行中の金星探査機「あかつき」の話題を、計画の始動から周回軌道投入に至るまでわかりやすくご講演いただきました。Q&Aコーナーでは、小学生の男の子から「あかつきの燃料がなくなったらどうなりますか」という質問が飛び出し、会場を沸かせていました。
最後に、吉田和哉教授のお話は、大学による宇宙への挑戦という視点からのもので、人工衛星や月面探査ロボットの研究開発についてご紹介いただきました。臨場感あふれる動画や、大学生らが宇宙開発研究を成功させている様子に、聴講者は壮大な宇宙を身近に感じることができたようでした。
講演終了後には、講演者らのもとに未来を担う若者たちが熱心に話を聞きに行く姿も見受けられ、講演は大盛況のうちに幕を閉じました。
男の子からの質問ににこやかに回答される中村正人教授
講演終了後、若者に熱いエールを送る吉田和哉教授
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