2016年 | プレスリリース?研究成果
木星を取り囲む高温のプラズマリング ~惑星分光観測衛星「ひさき」がイオからの大気流出と加熱現象~
日本の惑星観測用宇宙望遠鏡衛星「ひさき」によって、木星の衛星イオの大気から宇宙空間に放出され、プラズマ状態になったガスが詳しく観測されました。その温度を調べてみると、イオの回りで非常に高温となっていることが明らかになりました。「ひさき」衛星の観測結果は、イオのような天体と宇宙空間の相互作用によって生じるプラズマの加熱機構を解明する手がかりとなります。本稿では、木星の周りの宇宙空間で、激しく加熱されるイオのプラズマについて最新の研究成果を紹介します。
衛星イオの周辺で発生するプラズマ加熱の模式図。黄色い線はイオを貫く木星の磁力線で、その根元ではオーロラが発生している。
問い合わせ先
東北大学大学院理学研究科
惑星プラズマ?大気研究センター
助教 土屋史紀(つちやふみのり)
TEL:022-795-6738
E-mail:tsuchiya*pparc.gp.tohoku.ac.jp (*を@に置き換えてください)