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生物の分布限界を決める要因を解明-遺伝的多様性の低下がアオモンイトトンボの環境適応と分布拡大を抑制する

東北大学学際科学フロンティア研究所の高橋佑磨助教と同大学院生命科学研究科の河田雅圭教授らは、日本に分布の北限をもつアオモンイトトンボを用いて分布限界において進化の制限が生じる機構を野外調査と遺伝学的解析により検証しました。
 本研究の成果は、国際科学誌Molecular Ecology電子版に掲載されました。

研究のポイント

  • 生物の分布拡大が制限される(=分布限界ができる)メカニズムは十分に検証されていない
  • 分布の北限において遺伝的多様性が低下することをアオモンイトトンボで発見した
  • 遺伝的多様性の低下する集団において温度への適応が不十分になることを示した
  • 遺伝的多様性の枯渇が新規環境への適応を抑制し、分布限界を成立させることが示唆された

研究材料のアオモンイトトンボ

詳細(プレスリリース本文)PDF

問い合わせ先

東北大学 学際科学フロンティア研究所
助教 高橋佑磨
電話 043-290-3965
電子メール takahashi.yum*gmail.com(*を@に置き換えてください)
ウェブサイト http://yumatakahashi.web.fc2.com/外部サイトへ

東北大学大学院 生命科学研究科
教授 河田雅圭
電話 022-795-6688
ウェブサイト http://meme.biology.tohoku.ac.jp/klabo-wiki/

〈報道担当〉
東北大学 大学院生命科学研究科 広報室
担当:高橋さやか 
電話 022-217-6193
電子メール lifsci-pr*grp.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

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