2016年 | プレスリリース?研究成果
二輪型分子ベアリングの自発的?自己選別組み上げ「相手を選んで自ら組み上がる」
東北大学原子分子材料科学高等研究機構(AIMR)の磯部寛之主任研究者(JST ERATO磯部縮退π集積プロジェクト研究総括、東京大学大学院理学系研究科教授)の研究グループは、炭素と水素のみからなる分子を使い「二輪型分子ベアリング」が「自ら(自発的)」かつ「相手を選んで(自己選別的)」に組み上がることを見いだしました。
炭素と水素だけでできた「輪状分子」が、炭素だけでできた「車軸分子」に自発的にはまり「二輪型分子ベアリング」が組み上がる。二種類の輪状分子と車軸分子を混ぜると、同じもの同士が選別されて組み上がる「自己選別組み上げ」という現象が見つかった(同種二輪型分子ベアリングが50%ずつできあがり、異種混合二輪型分子ベアリングは0%だった)。炭素と水素という二つの元素を使った単純な分子でも、洗練された分子認識である「自己選別」が可能であることが初めて示された。
問い合わせ先
東北大学原子分子材料科学高等研究機構(WPI-AIMR)
主任研究者 磯部 寛之
電話:022-217-6160(東北大), 03-5841-4162(東大)
Fax:022-795-6233
Email:isobe*m.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)