2016年 | プレスリリース?研究成果
銀河系に付随する極めて暗い衛星銀河の発見
東北大学、上海天文台、国立天文台、プリンストン大学などのメンバーからなる国際共同研究チームは、すばる望遠鏡の超広視野主焦点カメラ Hyper Suprime-Cam (HSC) が撮像したデータの中から、私たちの住む銀河系に付随する衛星銀河を新たに発見しました (図)。この銀河はおとめ座 (Virgo) の方向に見つかった最初の矮小銀河であることから、「おとめ座矮小銀河 I (Virgo I)」と名付けられました。この銀河は最も暗い矮小銀河のひとつであり、銀河系の形成史やそれを左右するダークマター (暗黒物質) の性質を知る上で大変重要な発見です。
図:おとめ座方向に今回発見された新しい衛星銀河 Virgo I の位置 (左)。右図は赤経?赤緯それぞれ 0.1 度角における、Virgo I に含まれる恒星の密度分布。青→白→黄→赤となるに従って恒星の密度が高くなっています。Virgo I の恒星は、図4の緑の帯に位置するものから選んでいます。(クレジット:東北大学/国立天文台)
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東北大学大学院理学研究科天文学専攻
教授 千葉 柾司(ちば まさし)
Tel:022-795-6505(研究室)
E-mail:chiba*astr.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)
東北大学大学院 理学研究科天文学専攻
大学院生 本間 大輔(ほんま だいすけ)
E-mail:d.homma*astr.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)
<すばる望遠鏡について>
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広報担当サイエンティスト 藤原 英明(ふじわら ひであき)
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東北大学大学院理学研究科
特任助教 高橋 亮(たかはし りょう)
Tel:022-795-5572
E-mail:r.takahashi*m.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)