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平成29年東北大学総長年頭所感を掲載しました

平成29年 東北大学総長 年頭所感(2017.1.4)

里見進総長

新年あけましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いいたします。

昨年を少し振り返ってみたいと思います。
 地下鉄東西線の開通は正確には一昨年の出来事になりますが、本格的な稼働は昨年と言ってもよいと思います。13ある駅のうち4駅が東北大学のキャンパスに関連しており、一番遠い青葉山駅でも仙台駅からわずかに9分であることを考えると、本学は地下鉄の開通によって、複数のキャンパスを持つ大学としては我が国で一番コンパクトにまとまった大学になったと言えます。東日本大震災からの復興やキャンパス移転も順調に進み、昨年は27,000平米を超える農学研究科の本館や動物実験棟、農学分館と青葉山全体の図書館機能を兼ね備えたアカデミック?サイエンスコモンズ、環境科学研究棟などが竣工しました。現在農学研究科は引越しの真最中であり、4月からは新キャンパスでの本格的な教育?研究を開始します。
 記念すべき出来事としては、天皇?皇后両陛下の本学への行幸啓がありました。これは両陛下が日本循環器病学会の開催に合わせて、東日本大震災時に多大な被害を受けた本学の復興を見たいと強く希望されて実現したものです。川内萩ホールの一室で原理事と一緒に、「東北大学災害復興新生研究機構」の取り組みを中心にお話をさせていただきました。
 震災から6年目になり災害復興新生研究機構で実施されてきた8大プロジェクトの半数以上は予算が停止されたり減額されたりしています。その様な中で、災害科学国際研究所は国連のUNDPとの協力により、世界の防災に関する統計センターとしての活動をスタートさせました。今後は寄せられたデータを解析し、各国の事情にあった防災政策の提言等を行うことで世界的な貢献をする組織に成長すると期待されます。平成29年度予算では、これまでの補助金事業から一般財源に移行しましたので、今後は安定した組織として運営できるようになります...

問い合わせ先

総務企画部広報課
TEL:022-217-4977

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