2018年 | プレスリリース?研究成果
臨床での冠攣縮性狭心症患者の冠動脈病変部位の可視化 ‐18F-FDG PET/CTを用いた冠動脈の炎症の画像化診断の臨床実用化へ‐
東北大学大学院医学系研究科循環器内科学分野の下川 宏明教授?松本 泰治院内講師?大山 宗馬医師(大学院生)らの研究グループは、同放射線診断学分野の高瀬 圭教授らの研究グループとの共同研究により、冠攣縮性狭心症患者において、18F-FDG PET/CTを用いて、攣縮を生じている冠動脈の病変部位の炎症性変化の画像化に、世界で初めて成功しました。
本研究は、攣縮冠動脈に生じている炎症性変化を画像として評価できることを世界で初めて報告したものであり、冠攣縮の新たな病態解明と画像化診断への応用につながることが期待されます。
本研究成果は、2018年1月22日に、米国心臓病学会(American College of Cardiology, ACC)の学会誌であるJournal of the American College of Cardiology誌(電子版)に掲載されました。
ポイント
- 狭心症の一つ、冠攣縮性狭心症の病態はまだ不明な部分が多く、特別な検査をしないと病変部位を検出できない。
- ヒト冠攣縮性狭心症患者において、冠攣縮部位の炎症性変化の画像化に世界で初めて成功した。
- 冠攣縮性狭心症の新たな病態解明および診断への応用が期待される。
論文題目
English Title: Evidence for Coronary Adventitia and Perivascular Adipose Tissue Inflammation in Patients with Vasospastic Angina
タイトル: 冠攣縮性狭心症患者における冠動脈外膜?周囲脂肪組織の炎症性変化のエビデンス
掲載誌名: Journal of the American College of Cardiology. (in press)
狭心症の分類と治療法
問い合わせ先
(研究に関すること)
東北大学大学院医学系研究科循環器内科学分野
教授 下川 宏明(しもかわ ひろあき)
電話:022-717-7152
Eメール:shimo*cardio.med.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)
(報道に関すること)
東北大学大学院医学系研究科?医学部広報室
講師 稲田 仁(いなだ ひとし)
電話:022-717-7891
FAX:022-717-8187
Eメール:pr-office*med.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)