2018年 | プレスリリース?研究成果
「株式会社ispace」の月探査ミッション事業への投資について
ポイント
- 東北大学ベンチャーパートナーズ株式会社※(「本社:宮城県仙台市、代表取締役:樋口哲郎」)を無限責任組合員とするTHVP-1号投資事業有限責任組合(以下「THVP-1」という。)は、株式会社ispace(本社:東京都港区、代表取締役:袴田武史氏、以下「ispace」という。)への投資を実行いたしました。
- ispaceが開発する月面探査ローバーは東北大学における研究成果をもとに開発されたもので、東北大学としては今後も先進的な月面探査ローバーの研究開発を引き続き行ってまいります。
概要
「ispace」は、「Expand our planet. Expand our future. ?人類の生活圏を宇宙に広げ、持続性のある世界へ?」をビジョンに掲げ、月面資源開発に取り組んでいる宇宙スタートアップ企業です。ispaceが開発する月面探査ローバーには、東北大学大学院工学研究科吉田和哉教授等が研究開発したロボティクスローバー技術が活用されています。
ispaceでは、民間では日本初となる、独自開発の月着陸船による「月周回」と「月面着陸」の2つの月探査ミッション事業を目指し、2020年末までを目途に2機の月着陸船を打ち上げることを計画しています。具体的には、ミッション1として月周回からの月探査、ミッション2として月面軟着陸?月探査ローバーによる月面探査を行います。
この事業開始にあたり、ispaceは、2017年12月13日に株式会社産業革新機構、株式会社日本政策投資銀行及び民間事業会社等の新規株主を引受先とする、総額100億円を超える第三者割当増資を実施しました。
これを受け、ispaceが開発する月面探査ローバーは東北大学における研究成果を基に開発されたものであること、並びに今後とも同社における将来を見据えた先進的な月面探査ローバーの研究開発が東北大学と共同で行われることから、今般、「THVP-1」から2億円の投資を行いました。
今後、ispaceは、月探査事業により月輸送システムを確立し、月面への輸送サービス及び月面探査情報の提供サービスのビジネスを展開することを目指しており、将来的な月資源利用における民間事業者としての発展が期待されています。また、東北大学は、未来をつくる最先端のロボティクスローバー技術の研究開発を行い、科学技術面からispaceとともに大きく社会に貢献していきます。
株式会社ispaceの概要
設立年月日:平成22年9月1日
所在地:東京都港区麻布台三丁目一番六号
代表取締役:袴田 武史 氏
事業概要:宇宙資源を活用し、地球と月をひとつのエコシステムとする持続的な世界の構築に向けた以下事業(宇宙コンテンツによる企業マーケティング支援、月面データの調査支援および販売、月周回および月面への高頻度輸送サービス、月周回および月面へのペイロード開発支援、宇宙資源開発に向けたR&D)
事業イメージ:ispace月着陸船のコンセプトモデルイメージ
※産業競争力強化法に基づき文部科学省及び経済産業省の認定を得て設立された国立大学法人東北大学100%出資子会社。大学発ベンチャー企業に対する投資及び事業支援?育成を行っている。
問い合わせ先
東北大学ベンチャーパートナーズ株式会社
管理部長 根本 義久
〒980-0812宮城県仙台市青葉区片平2-1-1
産学連携先端材料研究開発センター505
TEL:022-224-5861
FAX:022-224-5862
E-mail:ynemoto*thvp.co.jp(*を@に置き換えてください)