2018年 | ニュース
フランス?リヨンとの学術連携は更なる高みへ ~ELyTMaX&ELyT Global@リヨンが始動~
2018年3月5日、本学との大学間協定校である国立応用科学リヨン校(INSA-Lyon)において、ELyTMaX@リヨン開所並びにELyT Global発足記念式典を開催しました。
ELyTMaXは、Engineering Science Lyon-Tohoku for Materials and Systems under Extreme Conditionsの略で、2008年から続いているリヨンとの材料科学及び機械工学分野における研究連携の枠組みを強化することを目的に、フランス国立科学センター(CNRS)の国際共同研究ユニットの枠組みにより設置されたジョイントラボになります。2016年10月には、先行して本学にELyTMaXを開所し、リヨン側から研究者数名が常駐し共同研究を推進しています。
ELyT Globalは、そのELyTMaXを中核としてドイツ、スウェーデン、中国の研究機関との多国間による共同研究と産学連携を指向したグローバルネットワークであり、同じくCNRSの助成プログラムによる支援を受けています。
式典では、本学から里見進総長、植木俊哉理事、伊藤貞嘉理事のほか、流体科学研究所、工学研究科を中心としたプロジェクトに関わる教職員、ワークショップに参加する学生を含め約40名が参加し、リヨン側からは、Jean-Yves Marzin CNRS工学システム研究所長、Khaled Bouabdallahリヨン大学長(学長室長が代理)、Eric Maurincomme INSA-Lyon学長、Frank Debouck 国立中央理工科学校リヨン校(ECL)学長のほか、関係者約30名が参加しました。
また、来賓として、宮本博幸JSPSストラスブールセンター長、長澤秀一在リヨン領事事務所長が出席し、ご挨拶をいただきました。
里見総長は挨拶の中で、「東北大学とリヨンとの連携は、2007年の式典で添えられた "Teaming for the future" というキャッチコピーが示す通り、一つのチームとして多面的?包括的に推進してきた。ELyTの取組みはその軸として、我々のチーム力を一層強固にしていくものと考えている」と述べました。
ELyTMaXの共同責任者である小川和洋教授(工学研究科)とGael Sebald教授(INSA-Lyon)は、「このジョイントラボでは、20名以上の研究者やダブルディグリーの学生も参加している。今回、東北大学の研究者がリヨンでの常駐を開始することになり形が整った。すでに日仏双方から様々な研究費を獲得しているとともに、共著論文の投稿や共同での特許出願、民間企業との共同研究も進められおり、連携の強固さは揺るぎないものとなっている。」と述べました。
また、ELyT Globalの共同責任者である内一哲哉教授(流体研)とJ. Fontaine教授(ECL)は、「ELyTで構築された共同研究体制をTransportation、Energy、Engineering for Health、Materials & Structures Design、Surfaces & Interfaces、Simulation & Modelingの分野において推進し、日仏から多国間産学連携へとネットワークを広げ、先駆的な取組としたい。」と抱負を述べました。
式典後、リヨン市庁舎において行われたレセプションでは、リヨン副市長から、「東北大学とリヨン大学連合との強固な学術連携と多くの交流が、リヨン市における国際産学連携や地域コミュニティとの交流にも良い影響を及ぼしており、取組の推進と今後の発展に大いに期待する」旨の挨拶がありました。
東北大学とリヨンとの学術連携は、ELyTプロジェクトを軸にした実績と様々な方々からの協力や支援を受け、今後の更なる展開が期待されます。
関係者集合写真
問い合わせ先
(式典について)
国際交流課
TEL:022-217-4844
(ELyTMaX及びELyT Globalの取組みについて)
高等研究機構等事務部国際推進係
TEL:022-217-5971