2018年 | プレスリリース?研究成果
空飛ぶ消火ロボット「ドラゴンファイヤーファイター」を開発(世界初)
【要点】
- 水を噴射して空中に浮上し建物内に突入できる空飛ぶロボット消火ホース「ドラゴンファイヤーファイター」を開発
- 建物内の火元に直接放水できるため、最小の水量で迅速な消火が期待される
- 遠隔制御により、消火活動に伴うリスクの低下が期待される
- 噴射ノズルの制御技術開発により、浮上の安定化と飛行進入方向の選択を実現
【概要】
内閣府総合科学技術?イノベーション会議が主導する革新的研究開発推進プログラム(ImPACT)タフ?ロボティクス?チャレンジ(プログラム?マネージャー:田所諭)の一環として、東北大学の田所諭教授、昆陽雅司准教授、多田隈建二郎准教授、安部祐一助教、社会人博士課程の安藤久人(福島県ハイテクプラザ主任研究員)、八戸工業高等専門学校の圓山重直校長、国際レスキューシステム研究機構らのグループは、水を噴射することにより空中に浮上し、建物内に突入して、火元を直接消火できる空飛ぶ消火ロボット「ドラゴンファイヤーファイター」のプロトタイプの開発に、世界で初めて成功しました。消火ホースに連結された複数の噴射ノズルを制御することで、安定に浮上して飛行方向を選択しながら進入し、火元に直接放水できます。
従来の大規模な火災現場では、建物内の燃焼物に直接放水することが困難であり、遠方から周囲に放水することで延焼を防ぐしかありませんでした。この成果により、建物内でも火元消火が容易になるため、消火を迅速効率化し、水量を減らして浸水を最小限に抑えるとともに、建物内消火活動に伴うリスクを低下させて消防士の安全を守ると期待されます。3年後の実用化を目指しています。
本成果は、5月31日から開催される東京国際消防防災展にて発表されます。
空飛ぶ消火ホース「ドラゴンファイヤーファイター」のコンセプト
問い合わせ先
<研究開発に関すること>
田所 諭(たどころ さとし)
東北大学大学院 情報科学研究科 教授
〒980-8579 宮城県仙台市青葉区荒巻字6-6-1 工学部機械知能系共同棟4階
Tel: 022-795-7022 E-mail: tadokoro*rm.is.tohoku.ac.jp (*を@に置き換えてください)
昆陽 雅司(こんよう まさし)
東北大学大学院情報科学研究科 応用情報科学専攻 准教授
〒980-8579 宮城県仙台市青葉区荒巻字6-6-1 工学部機械知能系共同棟4階
Tel: 022-795-7025 E-mail: konyo*rm.is.tohoku.ac.jp (*を@に置き換えてください)
多田隈 建二郎(ただくま けんじろう)
東北大学大学院情報科学研究科 応用情報科学専攻 准教授
〒980-8579 宮城県仙台市青葉区荒巻字6-6-1 工学部機械知能系共同棟4階
Tel: 022-795-7025 E-mail: tadakuma*rm.is.tohoku.ac.jp (*を@に置き換えてください)
安部 祐一(あんべ ゆういち)
東北大学大学院工学研究科 助教
〒980-8579 宮城県仙台市青葉区荒巻字6-6-1 工学部機械知能系共同棟4階
Tel: 022-795-7025 E-mail: ambe*rm.is.tohoku.ac.jp (*を@に置き換えてください)
<報道担当>
東北大学 大学院情報科学研究科 広報室
〒980-8579 仙台市青葉区荒巻字青葉6-3-9
Tel: 022-795-4529 Fax: 022-795-5815 E-mail: koho*is.tohoku.ac.jp (*を@に置き換えてください)