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生体材料で大規模な骨の修復を可能とする革新的技術を開発 簡便な治療法で様々な医療現場における応用が期待

【発表のポイント】

  • 生体材料と骨粗鬆症治療薬を併用することで、大きな骨欠損を修復させる革新的技術を開発した
  • 骨粗鬆症治療薬は生体材料埋入時のみの併用で、追加投与は必要としない
  • 簡便な治療法で緊急手術を含めた様々な医療現場における応用が期待される

【概要】

大きな骨欠損の治療には、自家骨移植注1や生体材料(人工骨)による骨再生注2が必要となります。しかし、自家骨移植は患者への負担が大きいこと、生体材料では大きな骨を十分に再生するのが難しいことが問題となっていました。東北大学大学院医工学研究科の鎌倉慎治教授らのグループは、生体材料埋入時に骨粗鬆症治療薬を添加することで、大きな骨欠損を飛躍的に修復させる革新的技術を開発しました。本研究により、生体材料に骨粗鬆症治療薬を局所併用することで、大きな骨欠損の修復が可能となります。また、方法が簡便なことから、緊急手術を含めた様々な医療現場における応用が期待されます。

本研究成果は、2020年8月16日に国際科学誌Tissue Engineering Part A(電子版)に掲載されました。

【用語解説】

注1. 自家骨移植:患者自身の健康な骨を採取して病変部の治療に用いる方法で、「大きな骨欠損」に対する標準的な治療法と考えられている

注2. 骨再生:本来骨であるべき部分が失われた状態に再び骨組織を作ること

詳細(プレスリリース本文)※2020年9月1日に訂正版へ差替えPDF

※2頁目の【研究内容】の上から9行目を以下のとおり訂正いたしました。
<訂正前>
生体材料を局所して骨欠損修復を行うという試みは
<訂正後>
生体材料を局所併用して骨欠損修復を行うという試みは

問い合わせ先

(研究に関すること)
東北大学大学院医工学研究科
教授 鎌倉 慎治 (かまくら しんじ)
電話番号:022-717-8235
Eメール:kamakura*tohoku.ac.jp (*を@に置き換えてください)

(取材に関すること)
東北大学大学院医工学研究科
電話番号:022-795-5826
Eメール:bme-pr*grp.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

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