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低軌道衛星コンステレーション実現に向けた衛星搭載用アンテナシステムの提案と 超小型アンテナモジュールの開発 -衛星搭載用ミリ波(Q/V)帯デジタルビームフォーミング アンテナとダイレクトデジタルRF送受信機の試作に成功-

【本学研究者情報】

〇電気通信研究所 特任教授 塚本悟司
研究室ウェブサイト

【発表のポイント】

  • セキュアでレジリエントな日本独自の低軌道(LEO)衛星コンステレーションの実現に寄与する衛星搭載用のアンテナシステムを提案します。
  • 衛星通信用の新しい周波数であるQ/V帯のダイレクトデジタルRF技術による超小型送受信機を実現するための研究開発です。
  • 次世代衛星通信に向けた研究開発プロジェクトの産学連携による成果です。

【概要】

小型で低価格の我が国独自のLEO衛星の実現が求められています。東北大学電気通信研究所の末松憲治教授と21世紀情報通信研究センターの塚本悟司特任教授らは、そうした要望に応えるLEO衛星搭載用の高性能アンテナシステムの中核となる、ダイレクトデジタルRF方式を採用したミリ波(Q/V)帯のデジタル送受信機及びこれを用いたデジタルビームフォーミング(DBF)アレーアンテナを、世界で初めて開発し、その基本動作を確認しました。

本研究成果であるアンテナモジュールと使用するICの試作結果などは12月2日から5日に韓国済州島にて開催される世界3大マイクロ波国際会議であるThe 37th Asia-Pacific Microwave Conference (APMC2025) で発表されます。さらに、11月26日(水)から28日(金)までパシフィコ横浜(神奈川県横浜市)にて開催されるマイクロウェーブ展2025 (MWE2025) にて、プロジェクト概要などを東北大学と三菱電機のブースで公開し、ワークショップでの講演も行なわれます。

本件は、東北大学、三菱電機株式会社、株式会社Space Compass、スカパーJSAT 株式会社、鳥取大学、広島大学、富山高等専門学校、名古屋大学、北海道大学、大熊ダイヤモンドデバイス 株式会社が、情報通信研究機構(NICT)から受託した研究開発プロジェクトの成果です。

図1. 目標とするデジタル送受信機のアンテナユニット部分のモックアップ

【論文情報(APMC)】
タイトル:Q/V-Band DBF Array Antenna and Direct Digital RF Transceivers for Future LEO Constellation Satellites
著者:東北大学 電気通信研究所 教授 *末松憲治,助教 古市朋之,特任教授 塚本悟司,三菱電機株式会社 情報技術総合研究所 森野芳昭, 平井暁人
掲載誌:Proceedings of 2025 Asia-Pacific Microwave Conference
URL: https://apmc2025.org/

詳細(プレスリリース本文)PDF

問い合わせ先

(研究に関すること)
東北大学 電気通信研究所
特任教授 塚本悟司
TEL:022-217-5532
Email: tsukamoto*tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

(報道に関すること)
東北大学 電気通信研究所 総務係
TEL: 022-217-5420
Email: riec-somu*grp.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

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