2015年 | ニュース
平成27年 東北大学総長年頭所感を掲載しました
平成27年 東北大学総長 年頭所感(2015.1.5)
皆様明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
今年の干支は未(羊)です。羊年は羊の持つ優しい性格から平和と安泰の年と言われています。また一方で、未は木々の枝が十分には伸びきっていない状態を表すとされ、未熟や未完のように何事かが十分に出来ていない意味で使われます。このことから未年は物事がうまくいかない年のように思われがちですが、木々の枝には、時が経つと葉を茂らせ、花を咲かせ、やがて大きな実りをもたらす未知の力があることから、まだ形になっていないものが形になる、つまり物事が大きく進展する可能性を秘めた年ともいわれています。
今年は本学の持っている未来の可能性や潜在力を形にすることで、後の時代から振り返った時に、東北大学が大きく発展する契機の年であったといわれるようにしたいものです。
今年は阪神?淡路大震災から20年、3月には東日本大震災から満4年、また、4月からは私の総長としての任期6年の後半戦に入ることになります。これまでの2年10か月を振り返ってみますと、震災で損なわれた教育?研究機能や環境は整備され、震災前と比べても遜色のないレベルにまで復興しました。特に、建物や設備の復興は順調で、昨年末までに工学系の三専攻の建物をはじめとして、多くの教育?研究施設が竣工しました。今年も理学研究科や電気通信研究所、大学病院の新中央診療棟を含め多くの施設が完成する予定で、この一連の建築ラッシュは、平成28年度中に見込まれている農学研究科の移転まで続きます。12月に予定されている地下鉄の開業と合わせて、東北大学のキャンパス環境は大きく変化します。
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